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【LONGi】工業・商業屋根に最適なソリューション:軽量タイプモジュールがフレキシブルモジュールを凌駕する理由解説

近年、低荷重屋根に対応する手段として「フレキシブル(柔軟)モジュール」が注目され、博物館や工場などの商業施設にも導入されてきました。確かに重量課題は解決できますが、一方で性能・保証・耐熱性・風や火災に対する安全性など、新たなリスクを抱え込むことになります。

では、フレキシブルモジュールと、LONGiが開発した軽量タイプモジュール「Hi-MO X10軽量タイプ」とでは、どのような違いがあるのでしょうか?


フレキシブルモジュールとは?

フレキシブルモジュールは、薄型・軽量のラミネート構造で発電するパネルです。厚さはおよそ2.5cm、重量は約2.7kg程度で、30度前後まで曲げられるため曲面や不規則な屋根面に追従できます。
住宅用ではキャンピングカーや船舶などの移動用途に適していますが、商業用(C&I)では従来モジュールの設置が難しい屋根に限定的に使われています。


商業用屋根における「フレキシブル」の現実

C&I向けの軽量PVは大きく分けて以下の2種類です。

  • ガラスレス結晶シリコンモジュール:複合バックシートを用いて軽量化し、クランプで固定するのが主流。

  • CIGS薄膜ラミネート:柔軟で金属屋根に直接貼り付け可能。ただし生産量が減少しておりニッチ技術に。

欧州市場では安全性や保険要件の観点から「接着剤のみでの固定」は拡大しておらず、多くはクランプ設置が標準です。結果として、フレキシブルは利便性と引き換えに多くの制約を伴います。日本でも同様に、接着剤だけの方式は建築基準法や消防法、保険要件の観点から普及しておらず、商業・産業用途ではクランプ固定が主流となっています。特殊な金属屋根や住宅用の一部一体型製品で部分的に用いられる例はあるものの、C&I市場では事実上「軽量ガラスモジュール(軽量タイプ)のクランプ固定」が最適解とされています。


フレキシブルが抱える課題

一見便利に見えるフレキシブルですが、欧州の商業屋根においては以下の課題が顕著です。

  • 発電効率の低さ:効率は15〜19%程度。屋根面積あたりの発電量は限られます。

  • 高温問題:屋根に密着するため放熱できず、稼働温度が上がりやすい。結果として発電ロスやホットスポットのリスク増加につながります。

  • 機械的強度の不足:静的荷重2400Pa程度の製品が多く、積雪や強風、雹に対して安全マージンが小さい。

  • ホットスポットリスク:部分的な影によって局所的に100℃以上に達し、劣化や安全リスクを引き起こす可能性。

  • 劣化スピード:高温や応力に弱く、年0.7〜1.0%程度の劣化が一般的。長期信頼性に不安が残ります。

  • 保証の短さ:製品保証は5〜12年、出力保証は25年で最終84〜85%程度。C&Iの投資寿命(25〜30年)をカバーしきれません。


Hi-MO X10 軽量タイプの優位性

LONGiの「Hi-MO X10 軽量タイプ」は、C&Iに求められる条件を満たす次世代軽量モジュールです。

  • 高効率:24.8%のモジュール効率で約250W/㎡を実現。限られた屋根で高出力。

  • 高荷重耐性:前面5400Pa・背面2400Pa、さらに25mm雹試験にも合格。

  • 温度係数:−0.26%/℃で夏場のロスを抑制。

  • HPBC 2.0構造:ホットスポット温度を約28%低減し、影環境でも70%以上出力回復。

  • 長期保証:製品保証15年、出力保証30年(30年後でも約88.9%を維持)。

  • 軽量設計:1枚16.3kg(約7.2kg/㎡)で、屋根補強コストを削減。


結論:軽量+高信頼性こそC&I屋根の最適解

フレキシブルモジュールは一部用途で有効ですが、規制や保険が厳しい日本の商業屋根においては、効率・耐久性・保証の観点で不十分です。

Hi-MO X10 軽量タイプは、軽量性と高効率・高信頼性を兼ね備え、物流センター、倉庫、工場、商業施設、空港、スタジアムなどの大規模屋根に最適なソリューションです。長期安定した発電と低LCOEを実現し、オーナー・EPC・投資家に安心をもたらします。

「軽量=フレキシブル」という誤解を超えて、軽量タイプこそC&I屋根における真の解決策なのです。