
軽量太陽光パネルとは? 屋根の“重さの壁”を越える、新時代の選択肢
「電気代を抑えたい」「脱炭素に貢献したい」――そう思って太陽光発電の導入を検討したものの、屋根の“耐荷重”という壁に阻まれていませんか?
今、その常識を変える軽量太陽光パネルが登場しています。店舗や倉庫、工場など、大きな屋根を“発電所”に変える新たな選択肢をご紹介します。
なぜ今、店舗・倉庫・工場こそ太陽光なのか
広い屋根を「価値ある発電所」に変えるチャンス
太陽光発電は、持続可能な社会の実現に欠かせないクリーンエネルギーです。特に、大きな屋根面積を有し、空調設備や照明などで電力使用量が多い店舗・倉庫・工場は、太陽光発電のメリットを最大限に活かせる理想的な環境といえます。
発電した電力を自家消費することで電力購入量を減らし、電気代を抑えると同時に、電力価格の変動リスクも回避できるため、長期的に安定した経営基盤づくりにもつながります。また、再生可能エネルギーを活用することでCO₂排出量を大幅に削減でき、SDGsや脱炭素目標への貢献という社会的責任を果たすことにも直結します。環境への配慮とコスト削減を両立できる太陽光発電は、企業にとって持続可能な成長を支える有力な手段です。
立ちはだかる壁、それは「屋根の耐荷重」
設置したくてもできない…という現実
しかし、実際に導入を検討する際に大きな障壁となるのが「屋根の耐荷重」です。
店舗や倉庫、工場で多く採用されている折板屋根は、軽量で安価、施工も容易という利点がある一方で、耐荷重が低いという弱点があります。標準型の太陽光パネルは1㎡あたり約10.7kgと重く、この耐荷重制限により設置できる枚数が限られたり、そもそも設置自体が不可能なケースもありました。
実際に、多くの企業がこうした理由から導入を断念してきたのが現状です。この「耐荷重」という最大の障壁を取り除くために開発されたのが、軽量タイプ太陽光パネルです。
軽くて強い、新しい答え
軽量太陽光パネルが切り拓く可能性
LONGiが新たに開発した Hi-MO X10 Guardian 軽量タイプ は、標準型と同等レベルの発電効率を持ちながら、重量を約32%削減した革新的なモジュールです。限られた屋根でもより多くのパネルを設置できるため、屋根スペースを最大限に活用して発電量を増やすことができます。
軽くて、もっと載せられる
モジュール変換効率は24.82%、質量はわずか7.2kg/㎡(16.3kg/枚)と、標準品より約32%も軽量化を実現しました。1.6mm強化ガラスを採用することで高耐久と高透過を両立し、同じ折板屋根でも他社比で搭載率が約7.7%アップ。限られた屋根でも、これまで以上に多くのパネルを搭載でき、発電量を最大化します。
過酷な環境にもびくともしない安心設計
背面にI字型補強リブを搭載することで耐荷重性能が約20%向上し、表3600Pa/裏2400Paの強度で風・雪・雹といった外力にも対応。セル割れやガラス破損のリスクを抑え、曲げやねじれにも強いため、輸送や施工時の変形を防ぎます。さらに部分影対応機能により、ホットスポットや火災リスクも低減します。

発電効率も投資効果もアップ
公称最大出力は560Wと高く、軽量化による搭載量の増加により、IRR(投資回収率)も向上します。自家消費型の太陽光発電において、発電効率と収益性をどちらも高めることができるのは、大きな魅力です。

まとめ——屋根が軽ければ、未来はもっと広がる
耐荷重の制約を理由に太陽光パネル設置を諦めていた企業にとって、軽量太陽光パネルは新たな選択肢となります。環境負荷低減、電力コスト削減、企業価値向上――三拍子そろった軽量パネルで、今こそ再エネ導入を次のステージへ進めるときです。